MIスマートバンド5を活用する

MIスマートバンド5(MI band5)で健康になる

「健康になる」とは言うものの、多くの人の一番の興味はダイエットではないでしょうか。MIスマートバンド5は、中国の小米(シャオミ)から2020年10月に日本で発表されたスマートウォッチです。実売価格は4,000円前後からとリーズナブルで、小型で軽量、とても多機能です。特にリモートワークが増え、運動不足が気になる人にはまずは試していただきたいスマートウォッチです。ウォーキングやランニングをはじめ、11種類のワークアウトに対応しており、継続的に利用する気にさせる優れたデバイスです。現時点で日本語版として流通している製品はあるようですが(こちらの価格は5,000円前後)、正式に日本で発売されたという情報は見当たりません。日本語版・中国語版・グローバル版の3種類が存在するようです。グローバル版は、技適の認証を受けており、日本国内で利用可能です。MI band本体の操作メニューは英語であるものの、スマホからの通知メッセージなどは日本語表示が可能となっています。また、時計機能以外の操作はMI Fitと呼ばれるスマホアプリで操作します。アプリは完全に日本語となっており、操作に困る事はありません。

この記事は2020年のものであり、MI bandの最新版は2022年4月時点でMI band6となっています。スマートバンドを管理するスマホアプリも当時とは名称が変わっていますのでアプリの使い方などは「MIスマートバンド6を活用する」の記事を参照してください。

MI band 5の特徴(抜粋)

  • 活動指数(PAI)の管理
  • ストレスモニタリング
  • 心拍数モニタリング
  • 睡眠モニタリング
  • 電話、メール、SMSなどの通知機能(スマホ連動)
  • 音楽再生(スマホ連動)
  • 11種類のワークアウトの記録
  • 14日間のバッテリー持ち
  • 50m防水
  • 軽量11.9g

MI band5の活用

リモートワークの機会が増え、時計をする機会が減った方も多いのではないでしょうか。様々なスマートウォッチがありますが、私が利用したいスマートウォッチは頻繁に充電を必要としないもので、歩数や運動した記録を残すものでした。なお、スマートウォッチ単体で音楽を聴きたい、電子決済で買い物したいというニーズも多いでしょうがMI bandにはその機能はありません。※中国版ではNFCの機能はありますが、グローバル版にはありません。その他機能紹介はシャオミのWebサイトなどでご確認いただき、健康に重きを置くユーザーの視点として使い勝手および活用の紹介をしていきます。スマホアプリのMi FitはiOS、Androidに対応しています。

・ダイエットしたい
・アスリートではないが、手軽に活動量計として記録したい
・運動不足を解消する目安を知りたい
・睡眠の状況を客観的に把握したい

体を動かす事を習慣に

密室を避ける意味でジムにも通いづらくなり、外でウォーキングやランニングをする事になるのか、最近はウォーキング、ランニングしている人を多く見かけるようになりました。スマホアプリをインストールして使う事になりますが、GPSの記録に拘らない場合は、常にスマホと一緒に持ち歩く必要はありません。小型で非常に軽いため、手首に付けている事が殆ど気になりません。わざわざワークアウトの開始を宣言せずとも記録を続けてくれる、着けている事を忘れさせてくれる、そんなデバイスです。私はグローバル版を8月くらいにネットで購入し、継続して使っています。

MI Fitアプリ

MI bandを最初に使う時はMI Fitアプリをインストールしてから、スマホとbluetoothでペアリングし、アカウントを作成します。MI Fitを起動した画面は以下になります。

MI bandの設定ですが、2週間弱程度での充電を許容される方は、心拍数モニタリングは最も頻度の高い「自動心拍数モニタリングと睡眠アシスタント」を選んでください。また、モニタリング頻度も1分に設定します。もう少し電池持ちを良くするためにはモニタリング頻度を落とす事になります。

最初の画面の表示内容はカスタマイズできますが、歩数、PAI、睡眠記録、心拍数と続きます。この日(前日の金曜日)はリモートワークでしたが、ほんと動かないですね。1日でたったの1,012歩。これではやっぱり不健康ですし、太ります。そのくせ10時間も寝てるという。通勤時間も無くなれば多く寝てしまいますよね。

PAI(パーソナルアクティビティインテリジェンス)

MI bandには活動に反応して活動量を計測し指数化してくれる機能があります。心拍数を計測し活動量が増加すると、心拍モニタの頻度が上昇し、心拍数を細かく記録していきます。PAIは7日間の合計でスコアリングされます。これを100以上に保つ事で健康が維持されるとの事です。ロジックは公開されていませんが、年齢・性別・安静時心拍数・過去7日間の心拍数に基づきPAIスコアが計算されます。強度が低いウォーキングであれば加算される数字は小さいですし、強度の高い運動であれば数字は大きくなります。1週間前のデータは無効となるため、継続的な運動が必要です。1日全く活動しなくても構いませんが、数字はどんどん減っていきます。この数字を見ながら活動する事である程度の運動強度を意識し、PAIを100以上にし続ける事が推奨されています。このPAIは心疾患の予防の観点が主ですが、ダイエット目的にも活用できます。

PAIはその人固有の状況に合わせて管理されるので、その人にとっては早歩きのウォーキングも強い活動量という事であればPAIの値も大きく増加します。一方、それなりの運動を継続している人であれば意識して早く歩き、心拍数をそれなりに上げないとPAIカウントは増えていかないようです。

これらの仕組みによって、まずは自分の出来る範囲での活動から記録していく事で飽きずにモチベーションを長く維持できる仕組みとなっています。

軽く30分ほど運動した日は以下の通り、PAIが16ほどカウントされています。これも特段Mi Fitでワークアウトを開始・終了を指示しておらず、自動的に計測されているものです。PAIは高・中・低の3種類の運動量で記録されています。

通勤時や仕事での移動には少し早歩きしたり階段を使う事を意識するとPAIの数字が上がり、活動した実感が出てきます。PAIは100以上の数値を求めてより多く運動してもあまり効果は無いとの説明がありますが、これは心肺機能に限っての説明ですので、長い時間運動すればダイエットには効果があるでしょう。また、PAIの数値が上がれば上がるほど数字は増えにくくなる仕組みとなっているため、適度な数字を目安にすべきと考えられます。こういう数字を見る習慣をつけると、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使ったり、ひと駅分は歩こうかなという気にさせてくれます。

睡眠スコア

睡眠スコアの画面です。MI bandを着けたまま寝ると睡眠スコアが記録されます。深い眠り、浅い眠り、REM睡眠、覚醒時間と分かれています。また日中に昼寝をすると、仮眠が記録されます。

REM睡眠となっている部分は自分のなかでは殆ど起きているような感じを持っていますが、結構この感覚とMI Fitの結果と合っています。長い時間寝てもぐっすり眠れなかったなと気がする時は大体深い眠りが短くなってしまっています。睡眠の質分析と共に、類似したユーザーとの比較もあるので、自分の改善ポイントが良くわかります。しかし、ぐっすり深く眠るというのはなかなか難しいものだと痛感します。寝る前のコーヒーを控えたり、日中に適度な運動をしたり、自分に合った睡眠の工夫をする機会が得られます。

心拍数

MI Fitはなんと言ってもこの心拍数を記録する機能が重要です。

特に運動する場合において重要な心拍数ゾーンが管理できます。Mi Fitでは以下のようにゾーンが分類されています。

  • 最大酸素摂取量
  • 無酸素
  • 有酸素
  • インテンシブ
  • ライト
  • リラックス

上が一番激しい運動で下に行くほど軽い運動となるわけですが、運動する際はどのゾーンでどれだけ運動するかがポイントになります。これは年齢や日頃の運動している状況によってかなり変わるのであくまで目安となるものです。強すぎる運動(無酸素運動)では長い時間行えませんし、ダイエットの観点では脂肪燃焼どころか筋肉の減少や怪我に繋がるおそれがあります。また負荷が軽すぎる遅いウォーキングでも効果はあまりみられません。その人にとっての心拍数ゾーンが存在します。なお、体調のバロメーターとして、安静時心拍数が取得できます。私は普段60弱ぐらいの数字ですが、60を超える時はやや調子が悪いので朝起きた時にこの数字を確認し、数値が悪い場合はあまり無理をしない日にしようと意識するようにしています。

ストレスレベル

ストレスレベルも自動で計測してくれます。MI bandのストレス計測方法はどのように行っているかはわかりませんでした。しかしいくつかの文献では、ストレスを感じていない時は心拍数にゆらぎ(常に一定間隔ではない)が発生しているのが通常であって、ストレスを感じた時はその間隔が一定になるとの事でそのような仕組みを利用していると推測されます。少しストレスを感じている時は気分転換をしたり深呼吸をすれば、ストレスを下げる事ができます。

通知機能

MI bandはスマホとBluetoothで接続状態にある場合は、電話、メール、アプリなどの通知を行ってくれます。LINEやTwitterも通知できますが、上記以外はアプリとして一括りですので、着信を許可したいもの、したくないものとのカスタマイズは限られます。とはいえ、PCを使っている時にSMSでワンタイムパスワードを受け取る時などは、結構便利です。以下のようにグローバル版であっても漢字を含む日本語は明瞭に表示されます。

ランニングを計測してみる

MI bandにワークアウト開始を指示すると、細かい情報が取れます。GPSの記録を行う場合はスマホを持ってランニングする必要があります。

平均心拍数や平均ペース(kmあたりの所要時間)に加え、ケイデンス(回転数※この場合は歩数)、ストライド(歩幅)まで出るのは驚きです。また、kmあたりのペース(スプリット)まで出るのは本格的です。心拍数も、心拍ゾーンが表示されます。この例ではかなりゆっくり、自身では心拍数は130程度を維持し負荷はほとんど感じない内容ですが、心拍ゾーンは有酸素に多く割り当てられています。インテンシブと書かれている項目は脂肪燃焼ゾーンといったほうがわかりやすいですが、自分の感覚ではもう少し低い負荷で走っているつもりが有酸素となっているのは若干違和感がありました。また、私は音楽を聴きながらのんびり走る事が多いのですが、ワークアウトを開始するとMi bandのミュージックコントロールが行えなくなってしまいます。これは仕様のようですが、若干不便なところが気になりました。

ASICSのRunkeeperを併用する

ランニングをする方には絶大な人気があるASICSのRunkeeperというスマホアプリがあります。MI bandの説明には何も書かれておらず、正式サポートはしていないかもしれませんが、このRunkeeperでMI bandから心拍数を取得できます。また、Runkeeperは音楽を再生する事が出来ます。加えて定期的に音楽のボリュームを下げて、現在の距離、ペース、心拍数などを音声で読み上げてくれるのでなかなか便利です。太陽の下でMI bandの画面を走りながら小さい画面の文字の心拍数を見るのはかなり厳しく、音声のほうが便利です。MI bandも音声読み上げ機能はありますが、Runkeeperの方ががやはり本格的です。

RunkeeperとMI bandのペアリング

Runkeeperの設定画面を開くと、以下のようにデバイス&ハードウェアという項目があります。

ここからペアリングします。ペアリングの際はMI bandの画面を点灯させたまま行うと認識しやすいです。

RunkeeperとMI bandの音声ガイド

実際の音声ガイドについては以下の項目が選択できるようになります。MI bandの情報は平均心拍数と現在の心拍数の読み上げが可能です。心拍数ゾーンという項目もありますが、これはMI bandでは利用できないようです。

Runkeeperの読み上げは数分単位、距離単位と細かな設定が可能ですので、ペースの調整に役立ちます。以下は7分弱/kmのペースで5km走ったRunkeeperの分析データです。ずっと同じペースで走っていますが、スタートから10分までは心拍数が急に上昇しその後はスッと落ちています。このあたりは少し見た目でわかりやすくなっていて数秒毎で平均値を取っているようにみえます。iOSの場合、Runkeeperの結果はヘルスケアに取り込めます。

MI bandと、Runkeeperを活用し、ペースを意識しながら走る(Runkeeperは自転車の計測も可能です)ことや、もっと遅いゆっくりとしたペースで家族や友人と会話を楽しみながら走るのも良いものです。

他のデバイス、アプリとの連携

Runkeeperは、Withingsの体重計と連携でき、RunkeeperのPCサイトでは運動と体重の推移が確認できますので、自身の健康管理にも役立ちます。Withingsの体重計のデータはWi-FiでWithingsのクラウドに自動アップロードされるため、とても便利です。

Withings
https://www.withings.com/jp/ja/scales

なお、心拍数とゾーンの関係についてのもう少し詳細な説明は、以下の記事を参照してください。

earnest.fit -体脂肪が効率よく燃える有酸素運動の適切な心拍数について、計算式から徹底解説-
https://earnest.fit/intensity-aerobic-exercise/

iOS限定ではありますが、RunkeeperからAppleヘルスケアにデータ連携させておけば、その後、Zonesというアプリを利用する事でゾーン毎の運動時間を把握できます。

音楽を聴きながらジョギングする場合は公園など安全な場所で行ってください。さらに外音を取り込む機能のあるイヤホンを利用される事をお勧めします。