XG Firewall v18 MR4の更新
XG Firewall v18 MR-4
XG Firewall v18のMR-4が2020年12月15日に発表されました。なお、XG Firewallの最新パッチについては、「VMware ESXiの仮想マシンをバックアップする」の関連リンクを参照してください。
主なエンハンスの内容
- セキュリティ強化
- IPSecリモートアクセス用の新しい高度なオプション(scadminの代用)。Sophos Connect VPNクライアントのダウンロードがユーザーポータルから可能に
- より強力なパスワードハッシュ - この重要な機能をフルに活用するため、アップグレードするときにパスワードを変更するように促されます
- ウェブフィルタリング - インターネット・ウォッチ・ファウンデーション(IWF)によって児童の性的虐待コンテンツを含むと特定されたウェブサイトは、ウェブフィルタリングが有効になっている場合、自動的にブロックされます。
Upgrade as soon as possible
While we always encourage you to keep your firewalls up to date with the latest firmware, over the next few months we are recommending you rapidly apply maintenance releases to ensure you have all the important security, performance, and feature enhancements applied as soon as possible.
ファイアウォールを最新のファームウェアで最新の状態に保つことを常に推奨していますが、今後数ヶ月間は、重要なセキュリティ、パフォーマンス、機能強化のすべてを可能な限り早く適用できるように、メンテナンスリリースを迅速に適用することをお勧めします。
XGのアップデート
XGのv17からのアップデートは、 v17.5 MR6以降から可能です。XGのv18であればMR-4へのアップデートは可能です。
XGの管理画面にログイン後、左ペインメニューのバックアップ&ファームウェアのファームウェアの確認ではただちに全てのユーザーにアップデートの案内が来るわけでは無いようなので、アップデートにはMySophosにログインし、バージョンアップの差分モジュールをダウンロードします。
- Sophosのサイトの右上のプルダウンメニューから、ライセンスポータルをクリックします。
- Sophos IDをお持ちでなければIDを作成します。
- ログイン後、Network Protectionをクリックします。
- ファームウェアの更新をクリックします。
- 「製品名/OSを使った検索」で”ファイアーウォール”を選択し、その後現れるプルダウンは”ソフトウェア”を選択します。
- 選択可能なダウンロードを表示ボタンをクリックします。
- 上記画面で”SW-18.0.4_MR-4.SFW-506.sig”というアップデータが表示されますのでダウンロードします。
- MY Sophosはここで終了してXGの管理画面にログインし、左ペインメニューのバックアップ&ファームウェアのファームウェアのタブメニューから以下の画面に赤丸で囲った矢印のアイコンをクリックし、ダウンロードしたモジュールをアップロードします。
アップロード&再起動ボタンをクリックし、MR-4へのアップグレードを完了させます。
MR-4で注意する点
XGv18のいつのバージョンからか気付きませんでしたが、IPSec VPNのiOSの構成ファイルのダウンロード(ユーザーポータル画面からダウンロード)ができなくなっていました。今回のバージョンではVPNについて、scadmin(IPSec構成ファイル作成ツール)を使わず構成ファイルが作成できるような感じでしたので早速検証したところ、「Install」ボタンをクリックすると再びユーザーポータルのログインページに飛ばされてしまいファイルをダウンロードする事すらできなくなっていました(MR-5では修正されています)。
幸いにも、iOSからIPSec VPNでXG Firewallに接続する方法は、代替策があるのでVPN構成ファイルをダウンロードせずとも対応は可能です。
「XG Firewall VPNにスマホから接続する」の記事については代替策について追記しておきました。
(2021-1-2追記)v18 MR4にアップデートしてからXGのアラート通知が来ていない事に気がつきました。MR4では、左ペインメニューの管理の通知の設定画面で「証明書」という項目が追加されており、プルダウンから証明書を選択するようになっています。gmailのような外部メールを利用して通知するケースでは、証明書に”Application Certificate”を選択してください。「XG Firewallの通知設定を行う」にも追記しています。
仮想環境(ESXi)上にXGをインストールされている方はアップグレードの前に、「VMware ESXiの仮想マシンをバックアップする」を参考に、XGのバックアップを確保される事をお勧めします。